2021.7.12 NEW! エンタメの話 日本じゃ上映されなかった衝撃作品『mother!』を考える

オシタイスタッフカナメです!

皆さんはシネマスコアというものを知っていますか?

何気なくNetflix(ネットフリックス)やAmazonプライムビデオを見ていて作品紹介の横にAやGといったアルファベットに気づいた経験がある人も多いはずです。

このアルファベットは一体何を意味しているのでしょうか?監督の思い入れの深さの具合か何かなんでしょうか。それとも図書館の本の図書コードの様に映画を分類する何かなんでしょうか。

いいえ違うんです。このアルファベットが意味しているのは、簡単にいうと「その作品がどれだけ魅力的か」ということなんです。

ある作品が映画館で初めて公開されたその週の終わりに、その作品を観に来た方々を対象にアンケート用紙のようなものを配ります。

 

  • その作品が面白かったか
  • DVDで借りて観てみたいと思うか
  • その映画を観た理由はありますか

といったいくつかの質問に対して実際に観客の人たちに答えてもらい、その結果をシネマスコアの調査員らが集計し、アルファベット順に評価をします。評価はA+〜Fまでに分かれており、A+が最高評価で、Fが最低評価になっています。頑張って制作した映画が相対的に評価してもらえるのは嬉しい事でもありちょっぴり怖いことでもありますね。

最高評価のA+をこれまでにとった作品としては『ET』『シンドラーのリスト』『トイ・ストーリー』などがあげられます。『トイ・ストーリー』めちゃくちゃ面白いですよね!(過去のブログでも紹介しています)

僕も小さい頃この映画に影響されておもちゃをたくさん買っていたのですが、自分が動き回るおもちゃたちに囲まれていることに気づいてゾッとした思い出があります。一番好きなおもちゃはミスターポテトヘッドです!!

 

以下『トイ・ストーリー』のあらすじです。

 

カウボーイ人形のウッディは、アンディのオモチャの中でも特にアンディのお気に入りで、皆のリーダー的存在だった。しかし、アンディは誕生日に新しい人形バズ・ライトイヤーを貰い、そっちに夢中になってしまう……。張り合うウッディとバズは、ある日ひょんなことからオモチャいじめが趣味の少年に捕まってしまい大ピンチに。アンディの元に帰るため、脱出作戦で力を合わせていくうちに、次第に友情の絆が芽生えていく。

オモチャが動くという子供が誰もが夢見る設定をCGで見事にアニメーション化した1作目。劇場公開した長編作品として初の全CGアニメーション作品となった。いがみ合っていたウッディとバズがやがて協力し合い友情が芽生える展開は大人が観ても胸が熱い。

(引用元:FILMAGA https://filmaga.filmarks.com/articles/3202/)

 

このように最高評価のA+を取った作品はどれも面白く、また面白いということはすなはち高い興行収益を記録するということにもなります。

つまり動画配信サービスなどでAなどの作品は、イコール”推しが多い作品”でもあるということですね。観てみる価値がありそうだと思ってきたのではないでしょうか。

では逆に最低評価であるFをつけられるような作品というものもあるのでしょうか?

探してみると意外と多い!びっくりです!僕が監督をした映画にFがついちゃったらストレスで胃が穴だらけになっちゃいそうです…

その中に気になる作品がありました。

『mother!』という作品です。ゲームボーイアドバンスの神作品『MOTHER(マザー)』とは異なります。どせいさん可愛いですよね。

この『mother!』という映画の監督を務めたダーレン・アロノフスキーという人は昔から僕がずっと推している監督さんなので正直最低のF評価にびっくりしました!!

ダーレン・アロノフスキーとは?

子どもの頃から創作活動を好み、ハーバード大学で映画を専攻。卒業制作の短編作品「Supermarket Sweep」(91)が高い評価を得る。「π」(98)で長編監督デビューを果たし、インディペンデント・スピリット・アワードで新人脚本賞を受賞。ミッキー・ロークを主演に迎えた「レスラー」(08)でベネチア国際映画祭の金獅子賞を獲得する。その他の監督作に「レクイエム・フォー・ドリーム」「ブラック・スワン」(10/ベネチア映画祭オープニング作品)がある。「ファウンテン 永遠につづく愛」のヒロイン、レイチェル・ワイズと2006年に婚約したが、2010年破局。

(引用元:映画.com https://eiga.com/person/46228/)

ハーバード大学だったんですね!!『ファウンテン 永遠につづく愛』では酷評されたりもしましたが彼の独自の世界観には惹かれるばかりです。『レクイエム・フォー・ドリーム』でこの監督さんを知りファンになりすぐに『π』も借りて視聴した記憶があります。

でもなんで僕の推しのダーレン・アロノフスキー作品がF評価なんだ!

プリプリ怒った僕は早速『mother!』について調べてみることにしました。調べてみるとこの『mother!』という作品、内容を鑑みてなのか、シネマスコアが最低のFであったためなのか、なんと日本国内では上映すらされていなかったのです!!2018年にようやくDVDが公開されたみたいではありますが、北米での初週末売り上げは750万ドルと残念な数字を記録しちゃったみたいです…

こんなに素敵な作品が、あまり日本で認知されていないのが悔しいのでカナメが応援広告みたいなつもりで今回のブログで紹介しちゃいたいと思います!

なお今回のブログでは『mother!』の内容のネタバレが多々ありますが、そもそもF評価の作品なので、心を落ち着けて玉露でも飲みながらブログを読んでくださると嬉しいです♪

目次

あらすじ

郊外で穏やかな暮らしを送っていた夫婦の家に、謎の男が訪ねてきた。妻はその男に不信感を抱いていたが、夫は快く迎え入れた。その日から、夫婦の家には代わる代わる訪問者がやってくるようになった。「このままでは何か良からぬことが起こる」という妻の訴えを真剣に取り上げようとしない夫だったが、彼女の不安はやがて現実のものとなった。

(引用元:wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B6%E3%83%BC!)

ウィキペディアさんのあらすじだけだととってもスマートすぎるので以下僕なりにわかりやすくストーリー紹介をしていきたいと思います。

緑多い野原の真ん中建つ大きな一軒家に男(ハビエル・バルデム)と女(ジェニファー・ローレンス)が住んでいました。ちなみに作中でこの男と女の名前は最後まで明示されることはありません。男は詩人でスランプ気味なのですが女はそんな夫のことを温かく見守っています。

ある晩、二人の元に一人の男が来訪するのですが何だかどことなく怪しい雰囲気です。何だか嫌な態度で妻は早く帰って欲しいと思う一方、夫の方はその男が自分のファンであると知ってか歓待します。

来訪を境に、その男の妻や二人の息子、しまいには親族、赤の他人までもやってくることになります。追い返して仕舞えばいいのですが何故か詩人の男はどこか嬉しそうで、その妻は超うんざりしています。

たくさんの人間がやってくることになった一軒家はもうめちゃくちゃです。文字通りパンクしてしまった家と妻は一体どうなってしまうのでしょうか……。

そんな作品になっています。

普通にみるだけではカオスでてんやわんやのストーリーに、終始疑問符がついてしまうことと思います。作品全体を通してアロノフスキー節が効いており、とっても後味が悪い気持ち悪さを覚えることでしょう。しかしこの作品を紐解いていくと実にさまざまな解釈が存在していることに気づき驚かされます。

登場人物&俳優紹介

メインの二人の俳優さんについてどんな俳優さんなのか紹介していきたいと思います。「あ!その作品見たことある!」という作品に出ているかもしれません。

 

ハビエル・バルデム(家の男)

スペインを代表する演技派俳優。芸能一家に生まれ、6歳でキャリアをスタートさせる。10代の頃は俳優業だけでなく、ラグビーのナショナルチームのメンバーとしても活躍。90年、「ルルの時代」で本格的にスクリーンデビューすると、「ハイヒール」などペドロ・アルモドバル作品をはじめとしたスペイン映画に数多く出演。アメリカ進出作「夜になるまえに」(00)でアカデミー主演男優賞にノミネート、「ノーカントリー」(07)で同助演男優賞を獲得し、ベネチア国際映画祭(「ライブ・フレッシュ」「海を飛ぶ夢」)とカンヌ国際映画祭(「Biutiful」)で男優賞を受賞している。その他の出演作に「ハモン・ハモン」「それでも恋するバルセロナ」などがある。10年7月、女優のペネロペ・クルスと結婚した。

(引用元:映画.com https://eiga.com/person/56462/)

『ノーカントリー』ではダンディーな役柄がたまりませんでしたよね♪この作品の中ではなかなか作品制作に取り組めない詩人という『ノーカントリー』での役とは真逆な繊細な役柄を演じますがラストのシーンでの演技には圧巻されました。

ジェニファー・ローレンス(家の女)

米ケンタッキー州・ルイスビルで生まれ育つ。14歳のとき、ニューヨーク旅行中に芸能事務所のオーディションを受け、ショウビズ界に足を踏み入れる。その後TVドラマに出演するようになり、一家でニューヨークに移り住む。スクリーンデビューを果たした2008年は、「早熟のアイオワ」で主演を務め、「あの日、欲望の大地で」でベネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞。「ウィンターズ・ボーン」(10)でアカデミー主演女優賞に初ノミネートされた。「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(11)にミスティーク役で出演後、人気ヤングアダルト小説を映画化した「ハンガー・ゲーム」4部作(12~15)の主人公カットニス役で人気を確立。デビッド・O・ラッセル監督の「世界にひとつのプレイブック」(12)でアカデミー主演女優賞を受賞し、若手女優の中でも抜きんでた存在となった。その後もラッセル監督の「アメリカン・ハッスル」(13)でゴールデングローブ賞助演女優賞に輝き、アカデミー助演女優賞にノミネート。ラッセル監督と3度目のタッグとなった「JOY」(15)で、ゴールデングローブ賞主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)を受賞し、3度目のアカデミー主演女優賞候補となる。「X-MEN」シリーズでは、「ファースト・ジェネレーション」の続編「フューチャー&パスト」(14)と「アポカリプス(原題)」(16)にも出演する。

(引用元:映画.com https://eiga.com/person/84160/)

この作品の作品の監督でもあるダーレン・アロノフスキーとは交際が報じられていましたが、現在では破局してしまったと言われています。

ストーリー考察

宗教史

この作品はホラーとして分類されていたものの、蓋を開けてみれば聖書をベースとしたストーリー構成になっていて困惑した人も多かったのではないでしょうか。また、見方によっては特定の宗教を批評したとも受け取れるような作りであるためシネマスコアでは低い評価になったともいえます。宗教に馴染みの薄い日本では特に理解され難いと判断されちゃって上映されなかったんでしょうか。

ここでは聖書にまつわるお話を簡単にご紹介していきたいと思います。

 

アダムとイブのお話

神様はアダムとイブを作ったわけですが、初めから二人を作ったわけではなく、最初はアダムを作りだしました。

アダムが寂しいというのでアダムの骨からイブを作ってあげました。

二人は「エデンの園」というところで楽しく暮らしていたのですが、ここには一つルールがありました。それは園の中央に生えている木になっている実を食べてはならないというものでした。

しかし蛇に「頭が良くなるから食べなよ!!」と唆され二人はその実を口にしてしまいます。

それに怒った神は二人を追放して原罪もプレゼントしました。

原罪とは?

キリスト教の教理の一つ。人類の初めから罪と死が人間をとらえたので、キリストの十字架の死と復活によって贖(あがな)い、回復されなければならないとする「人類堕落の教義」をいう。

(引用元:コトバンク https://kotobank.jp/word/%E5%8E%9F%E7%BD%AA-60495)

 

実を食べたことで知恵をつけましたが、そのことで罪と死から逃れられなくなったということですね。

 

カインとアベルのお話

二人はアダムとイブから生まれた兄弟です。カインは農業が好きで、アベルは放牧が好きです。

二人はそれぞれ唯一神ヤハウェに捧げ物をしなければならなかったのですがヤハウェはカインの収穫物を喜んでくれなかったので、怒ったカインはアベルを殺してしまいました。カインは、アベルの場所を問われても知らないと答えるばかりでしたが、大地に染み込んだアベルの血はその死をヤハウェに知らせることとなりカインは追放されました。

ちなみにここでカインがついた嘘が人類史上初めての嘘だと言われています。

ここで『mother!』に話を戻すとこの作品にはアダムとイブ、カインとアベルか登場していることが分かります。またダーレン・アロノフスキー監督曰く、この家に住まう男は神で、女は大地であるとの作品紹介コメントを残しています。

男の職業が詩人であったり尋ねてきた老人の身体に傷があったりと、聖書と照らし合わせて観てみると面白い場面がたくさんあります。

こういった聖書の話を詰め込んだ上でもう一度作品を見返してみるのも面白いかもしれませんね♪

環境問題

ダーレン・アロノフスキーはこの映画について聞かれた際に「環境問題についての映画である」と述べたそうです。もちろん上に述べたようにゴリゴリ聖書についてのコンセプトが用いられているのですが、ここでは監督の言葉通り環境問題としての『mother!』を考察していきたいと思います。

ジェニファー・ローレンスが演じる女は作中で”地球”であると解釈されています。人間の住みやすさを目指してより良く改変されていく存在です。

ここで注意したいのが、”より良く”というのはあくまで人間視点からみたものであり、違う見方をすれば私たちは日々資源を消費して工事によってインフラを整えているともいえます。

地球である女は家という環境を大切にしていて、ライターなど火がまつわるものには嫌悪感を示します。

人類が初めて手にしたプラズマである”火”という存在は、私たちの生活をあらゆる形で豊かにしてくれました。生肉に火を通し保存が効くようにしたり、粘土を焼いてさまざまな形の陶器を作ったり、怪我をした者の患部に火を当てることで消毒と治療だって行えます。

しかし一方で火の存在は地球環境を破壊しているともいえます。人間が生きていく上でエネルギーは欠かせないものですが、世界中で電気エネルギーを得るために多くの熱エネルギーが生み出されています。その熱エネルギーを得るために世界で最も多く使われているものが化石燃料です。

 

化石燃料とは石油、石炭、天然ガスなどのこと。微生物の死骸や枯れた植物などが何億年という時間をかけて化石になり、やがて石油や石炭になったと考えられていることからこう呼ばれる。化石燃料は工業化が進んだ200年ほど前から人間がもっとも使ってきたエネルギー資源で、今も、エネルギー源全体の90%近くを占めている。石油はガソリンや灯油、そしてプラスチックの原料として使われ、石炭は発電などに使われている。天然ガスは発電、そして家庭用のガスとして使われている。

(学研キッズネット https://kids.gakken.co.jp/kagaku/eco110/ecology0118/)

そのような視点から『mother!』を観てみると、男が大切にしていた輝く石や、押しかけた人間たちの振る舞い、地下の部屋に隠されていた大きな樽にも環境問題が紐づけられるでしょう。

推しのススメ

宗教の観点であったり、際どすぎる暴力シーンなどの理由からシネマスコアではなかなかないであろう最低のF評価をされてしまった『mother!』ですが、各映画ファンサイトを覗いてみるとたくさんの低評価とそれに負けないだけのたくさんの高評価がついていることも確認できました。

ここで思ったのが

  • 推したいという気持ちがあるなら誰に何と言われようが応援するべきだ!
  • 一緒になって応援してくれる人がいるととっても嬉しい!

ということです。たとえ自分だけであっても誰かや何かを推すということは尊いことです。

そこにさらに共感してくれる人がいたら一緒に応援したり、広告を作ってみて他のみんなに広めていくことだってできちゃいます。そういう点でオシタイという応援広告の形態は、まだ世間に認められてないものやマイナーなものを応援する方法として素敵な方法だなとあらためて感じます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

一次的な見方だけじゃなくっていろんな見方ができるのがこの『mother!』作品のいいところかもしれませんね♪さまざまな社会的テーマに触れているので老若男女問わず幅広い層が楽しめる作品になっていると思います。

F評価だけどね!

とはいえ、初デートでこの作品をみるのは勇気が要るかもしれませんね(笑)

映画の内容より怖い結末が待ち受けてるかもしれません……

くれぐれも体調がいい時に鑑賞してみてください!!

これから梅雨も明けて本格的な暑さが予想される今の時期、ホラー映画監督作品だけを集めた納涼映画祭とかも企画してみたいです♪

納涼映画祭のコワーイ広告で渋谷や秋葉原のビジョンジャックとかしてみたいな。納涼映画祭で上映する映画の枠の一つとして『mother!』、ひいてはダーレン・アロノフスキー監督作品集も扱ってみたいです(^o^)

この監督の他にも

  • こんなオレ&ワタシ的に応援したい監督がいるよ!!
  • 人生で一番怖かった激推し映画はコレだ!!

などなど、ホラー納涼映画祭で取り扱えそうな監督&作品があれば是非是非コチラから教えてください♪

最後まで見てくださってありがとうございました。

皆さんと楽しい企画ができることを楽しみに梅雨を乗り越えたいと思います!!

以上オシタイスタッフカナメでした!!

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